超高齢化社会の現代では、介護現場の人手不足が深刻な問題になっています。介護の仕事はやりがいがある一方で、介護職員の抱える悩みは多く、離職する人も多くいます。その悩みの内容は、介護現場の人間関係のストレスや、介護を続けるうえでの体力や精神力がもたないなど様々です。ここでは、介護職員がもつ具体的な悩みと、その悩みを解決する為の方法をご紹介します。
職場の人間関係の悩みは、介護関連の仕事に限らず、どの職場でもありえることです。しかし、介護現場では、幅広い年齢のスタッフが働いています。そのため、世代間のギャップや些細な意見の相違などでトラブルに発展することが少なくありません。また、介護の仕事は利用者の入浴時や移動時に身体を支えたり、おむつ交換をしたりと、日ごろから体を酷使するため「腰痛」や「腱鞘炎」などの悩みをもつ職員も多くみられます。また、認知症などの利用者とうまくコミュニケーションがとれないことや、予測不能な行動に振り回されることも多いため、精神的につらいと感じる職員もいるようです。
これらの介護職員の悩みを解決するにはまず、職場環境を見直して「働きやすい」と感じられる職場にすることが大切です。たとえば、職場の人間関係で困っていることがないか定期的に聞き取りをする、職員向けにストレスチェックを実施する、シフト制勤務時間はできるだけ本人の希望に添えられるように整備するなど、職場の環境改善のために取り組める方法はたくさんあります。